心の居場所を求めて揺れる少年少女
ものがたり
「警察だ。あんた援助交際してるな?」と中年男性に声をかけられ逃げる高校二年生の亜紀。 親に連絡されたら…とおびえる彼女は仲間の弘美とともに養護教諭の神崎に助けを求める。 親だけには絶対知られたくないという二人に、神崎は寄り添いながら向き合っていく。
亜紀さん、素敵よ。もっと自信もっていいよ
担任である木村は、亜紀たちにそう言葉をかける。
そして生活指導部の島袋と力をあわせ、生徒を守るために動き出す。
次々と立ちはだかる様々な問題を前に正面からぶつかる教師と生徒たち。
そんな最中、かつて援助交際をしていた卒業生理恵が神崎の前にあらわれる……。
子どもたちは色々な問題を抱えていた。 覚せい剤に溺れる順子。彼女を心配しながら、自ら孤独に傷ついている、みのり。 HIV感染に苦悩する英樹。彼への気持ちに自信が持てない亜紀。 心の居場所を求めて揺れる、親と子どもたちの心に寄り添う教育者たちを描く。