夫や舅からの自立へ
ものがたり
長男の嫁で専業主婦の成子(萬田久子)は、姑の死後、子どもと共に東京を離れ、残されたオトノサマ舅・兼重(小林桂樹)と奈良斑鳩(いかるが)で7年間を一緒にすごす。 舅との関係に疲れきっていた成子は、子どもたちの自立とともに離婚を決意する。
その頃かつて元気だった実母まさ(草笛光子)も、歩けなくなってしまい、兄弟間でたらいまわしにあっている。
事あるごとに長女長女と成子を叱咤してきた母とは犬猿の仲。
どんなことがあっても私は看ないから!
と宣言する成子だが……。
夫(榎木孝明)と離婚、「家」や「嫁」から解放され、娘(岡本綾)と東京に戻り自立を志す。 ところが他人になったはずの兼重が「ただいまぁ」と転がり込んで来て……。 説得しても動じない、気づけば奇妙な同居生活がはじまっていた。