星の国から孫ふたり予告篇

深い現実を飲み込んだ青空のように

槙坪作品は声高に叫ばない

映画『星の国から孫ふたり』評論

槙坪作品には原作がありシナリオがある。

決してドキュメンタリー映画ではない、劇映画なのである、が現実の記録のように「現実」をつきつけてくる。

やさしく、もしくは、やわらかく現実をつかみ出してくる。このやさしさは何か。

監督の目が現実を外側から見た目線ではない。現実の中心に監督自身が存在しているからだ。

映画『星の国から孫ふたり』は、槙坪作品は、声高に叫ばない。力まない。そして怒鳴らない。

普通に話しかけてくる。弱者の言葉をなるべくそのまま正確に伝えようとしている。

私は足下から目を離さない槙坪夛鶴子さんに脱帽する。

俳優・演出家・画家 米倉斉加年よねくらまさかね

1957年劇団民藝水品演劇研究所入所。宇野重吉に師事し、劇団民藝の宇野作品に数多く出演、共演する。映画、テレビ、商業演劇と幅広く活躍する。2000年劇団民藝を退団。俳優、演出家、画家としても知られている。賞歴は、新劇演技賞(67)、紀伊國屋演劇賞(67,88)、アカデミー賞優秀助演男優賞(81)、ボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞受賞(76,77)。映画『老親』、『母のいる場所』に出演。

米倉斉加年さんへ

槙坪夛鶴子より

米倉さんは、私が映画界に入るきっかけをくださった恩人です。

米倉さん、テルミさんご夫妻には公私とも暖かい励ましを得ながら生かされて来ました。

いつか私が映画を撮ったら、ぜひ出演くださいね

そう約束して、でも第1作目『子どもたちへ』ではお声をかけることができませんでした。

かわりに、米倉さんの絵を(第2作目『若人よ』にも)タイトル画に使わせてもらいました。

そして、第5作目『老親ろうしん』に出演いただけたことで願いがかないました。

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